SSBジェネレ−タ−部の製作                                    Back


「エア−・グ−ス15」の、SSBジェネレ−タ−部の特徴。

  トランシ−バ−の中心となる、SSBジェネレ−タ−部を製作しましょう。このジェネレ−タ−には、次のような特徴が有ります。

  1)AFアンプ、OPアンプ、3端子レギュレ−タ各1個以外は、すべて2SA1015、2SC1815で構成されています。
    これにより特殊なICなどが無くなり、部品の入手が何年たっても可能に成りました。
  2)IFアンプには、2SC1815の差動アンプを、シングル入力、シングル出力で使用しています。このため使用するトランジスタ−
    の高周波特性を、あまり気にせず使用することが出来ます。
  3)AGC回路としては、作動アンプの共通エミッタ−にカレントミラ−回路を入れ、カレントミラ−回路に与える電圧を変化させます。
    電圧の変化が電流の変化に変わりますので、差動アンプのコレクタ−電流が変化して、ゲインコントロ−ルをしています。
  4)クリスタルフィルタ−は、ラダ−型、6ポ−ル構成で、製作しています。
  5)今までに無い、大きな基板を採用して、製作/点検が楽に出来るように成っています。

では、順を追って製作過程を見て行きましょう。
 最後には、SSBジェネレ−タ−基板の、受信/送信に分けた調整方法を紹介します。

ag15_ssb_gen_jamper.jpg (29953 バイト)

 
  端子付きハトメ、ジャンパ−線から始めます。

 まず始めに、端子付きハトメを、所定の場所に取り
 付けます。
 次に、ジャンパー線を配線します。写真では、0オーム
 抵抗器を使用しています。(全部のジャンパー線では
 有りません。もう少し有ります。)
   左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_ssb_gen_bfo.jpg (88103 バイト)

 
  BFO発信器から部品を取り付けます。

 部品の実装は、BFO発信器から行います。これは、
 先にBFO部の発振と周波数を確認したいからです。
 完成しましたら、電源(12V)を外部から加え、発振
 の有無、発振周波数、出力レベルを確認しておきます。
    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_ssb_gen_if.jpg (103892 バイト)

 
  次に、IFアンプ部をハンダ付けします。

 次に,IFアンプ部の部品を、ハンダ付けします。
 部品の方向など間違えないようにして下さい。

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ag15_ssb_gen_agc amp.jpg (115810 バイト)

 
   AGCアンプ部まで、部品取り付け。

 AGCアンプ部まで、部品をハンダ付けします。
 部品の配置が、込み入っていますので、注意して
 作業して下さい。

    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_ssb_gen_agc_L.jpg (155599 バイト)

 
   AGCアンプ部の拡大図です。

 AGCアンプ部の、実装の様子を拡大して見ました。

     左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_ssb_gen_af amp.jpg (148618 バイト)

 
   AFアンプ部の拡大図です。

 AFアンプ部の実装の様子を、拡大してみました。

     左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_ssb_gen_BM.jpg (91392 バイト)

 
   マイクアンプ、平衡変調器の実装の拡大図。

 マイクアンプ、バラモジ、RFアンプなどを、配線して
 行きます。ダイオ−ドの方向などに気をつけて下さい。

     左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_ssb_gen_kansei.jpg (138024 バイト)

 
   SSBジェネレ−タ−部の完成です。

 すべての部品の実装が終わりますと、左の写真の
 様な、ジェネレ−タ−基板が完成します。
 この後、ジェネレ−タ−基板単体で、有る程度の
 調整を行っておきます。
 各部の名称を、記入しておきます。

    左の写真をクリックすると大きくなります。

各部の部品の実装が終わりましたら、SSBジェネレ−タ−部のみで、受信部の調整を行っておきます。

ag15_ssb_gen_tyousei.jpg (228517 バイト)

 
   ●各調整箇所の確認。

 ジェネレ−タ−基板上で、調整する場所を記入して
 見ました。回路図と見比べて、各箇所がどのような
 働きをしているか、知っておくと良いでしょう。
 受信時のIF段の、調整から行いますが、RFの
 大きさが分かるような、簡単なRFレベル計などを
 用意して下さい。(ここをクリック)

    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tyousei _tansi.jpg (167210 バイト)

 
   ●受信部調整時の端子の配線方法

 受信部を調整するのにあたり、送受信切り替え端子と
 BFOのモ−ド切り替え端子を、写真のように配線し
 ます。また、Sメ−タ−、音量調整用VR、スピ−カ−
 を接続しておきます。

    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tyousei _BFO.jpg (108024 バイト)


 ●NO1 BFO部の調整(出力レベル、周波数)

 BFO出力に有るTPに,RFレベル計をつなぎます。
 コイルのコア−を回して、RFレベル計が最大になる
 様にします。次に、モ−ド端子をつなぎ変えて、同じ
 様に発振するかを確認しておきます。このときの
 出力レベルは、約1Vp−p程度のはずです。
 TPに周波数カウンタ−をつなぎ、SSB時とTune時
 発振周波数が変化するのを、確認しておきます。

   左の写真をクリックすると大きくなります。

ssb_gen_tyousei01.jpg (106890 バイト)

 
   ●受信部調整時の様子です。

 F入力端子に、10cmぐらいのビニ−ル線をハンダ付
 けし、アンテナとします。
 IF周波数(12MHz)の信号として、ディップメ−タ−を
 使います。ディップメ−タ−などの、信号源をお持ちで
 無い方は、次のAGC電圧設定のみを、行って下さい。

    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tyousei _if02.jpg (123802 バイト)

 
   ●IF部の調整方法

 1)まず始めに,AGCのスタ−ト電圧設定を行います。
   AGC設定用TPのテスタ−をつなぎます。
   次に、AGC設定用VRを回して、電圧を6Vから
   6.3V位に設定します。
 2)上記のように外部から、12MHzの信号を与えて
   コイルT2.T3,T4のコア−を回して、Sメ−タ−の
   ふれが一番大きくなるようにして下さい。
 3)Sメ−タ−感度調整用VRを回してSメ−タ−が、
   適当にふれるようにします。
  
     左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_ssb_gen_BM02.jpg (96456 バイト)

 
   ●送信部の動作確認と調整

 送信部の調整は、全部のユニットがケ−スに入った
 状態で、調整してもOKです。
 一応下記は、調整の手順確認と動作確認に成ります。

 1)送信部の調整は、RFレベル計または、オシロスコ−
   プを、入出力端子へつなぎます。
 2)マイク端子へマイクを、つなぎます。
 3)送受信切り替え端子を、送信側へします。
 4)BFOのモ−ドを、Tuneにします。RFレベル計の
   ふれが大きくなるように、BFO部のTune TCを
   回します。(CW時の出力を最大に)
 5)RF増幅部のコイルのコア−を回して、出力が最大
   に成るようにします。
 6)次に,BFOモ−ドを、SSBにします。
   RFレベル計のふれが、最小に成るようにバラモジ
   部のVR、TCを交互に回します。
   これは、キャリアサプレッションの調整です。
 7)マイクから音声を入れたとき、RFレベル計がふれる
   事を、確認して下さい。

     左の写真をクリックすると大きくなります。

 

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