VFO発振部の製作                                    Back


「エア−・グ−ス15」の、VFO発振部の特徴を、述べてみます。

   1)発振回路は、トランジスタ−使用で、ベ−ス接地コルピッツ発振回路を、使っています。
     この発振回路は、昔ヤエス無線が、好んで使用していた回路です。FT−200など。

   2)発振トランジスタ−のコレクタ−電圧を2.6Vとし、コレクタ−電流も発振が持続する程度とた、低電力発振を
     採用しました。これは、トランジスタ−の自己発熱が発振周波数に与える影響を、少なくするためです。

   3)発振回路のコイルには、トロイダルコア−を使用し、トリマ−はトロイダルコア−と相性が良いとされている
     フィルム系のトリマ−を採用しました。また、付属するコンデンサ−類には、積層セラミックコンデンサ−で
     温度特性が「0」の「CH特性」を採用しました。

 
  発振コイルを作ります。

 トロイダルコア−:T37#6(黄色コア−)に、0.3mm
 程度のポリウレタン線を、14回巻きます。
 巻き数は、コア−の中を通った線を、1回と数えます。
 コア−に均一の巻き、初めと終わりの線を、木綿糸など
 で結び、結び目に瞬間接着剤を垂らし固定します。
 全体に、基板フラックス、またはマニキュアのトップコ−ト
 を塗り、巻き線を固定します。 上で完成です。
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  VFO取り付け基板に、バリコンを付けrます。

 バリコン取り付け基板に、ポリバリコンを取り付けるとき
 バリコン取り付け穴の位置が、多少狭いのでキリやドリ
 ルなどで、穴をチョット大きくして下さい。 
    

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  バリコンの端子をハンダ付けします。

 バリコンの端子は、酸化している場合が有りますので
 良く磨いて下さい。
 ハンダ付けは、写真のように端子を基板の穴へ入れ
 基板とハンダ付けして下さい。表に出た端子は、切り
 取って下さい。
   
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   発振基板へ部品を実装して行きます。

 発振コイル付近の、実装の様子です。発振コイルは
  基板へマジックハンダ、ホットボンドなどを使って固定
 して下さい。。
   
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   積層セラミックコンデンサ− ピンの修正。

 積層セラミックコンデンサ−のピンのピッチには、
 5mmと2.5mmが有ります。基板の穴は5mmで
 開いていますので、2.5mmピッチの物は、5mm
 に修正して下さい。  
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  発振部基板の、端子部チェックの件

 「エア−グ−ス基板キット」を使用した場合、端子と
 ア−スパタ−ン部の間に、細い銅箔が残っている場合
 が有ります。カッタ−などで削り、きれいに修正して下さ
 い。(全部がそうとは限りませんが、推奨します。)
 ポリバリコン取り付け基板の端子部も、同じ作業を
 して下さい。
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  発振部基板とバリコン基板の完成。

 発振部の実装が終わった状態です。
 バリコン取り付け基板と、結合させます。

   

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  発振部基板とバリコン基板の結合方法 No1

 発振部基板と、バリコン取り付け基板を、写真の様に
 ハンダ付けで結合します。
 このときのコツは、いっぺんにハンダ付けするのでは
 なく、少しずつ直角を確かめながら、行うことです。
 

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  発振部基板とバリコン基板の結合方法 No2

 サイドの補強板の位置が決まるまでは、全部をハンダ
 付けしないようにして下さい。

 

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   発振部基板とバリコン基板の結合方法 No3

 各基板、補強板の位置が決まりましたら、写真の
 様に、全面的にハンダ付けして下さい。
 バリコンの軸が、直角に成っていることを確認して
 下さい。

    
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  完成したVFO部ユニットです。

 各部品の実装の様子は、写真を参考にして下さい。
 ユニットが出来ましたら、電源(12V)を加え、出力
 に周波数カウンタ−をつなぎ、トリマ−コンデンサ−を 
 回し、スタ−ト周波数を9.150MHzあたりにします。
 バリコンを回し、周波数の上限が9.350MHzあたり
 に、成ることを確認します。 
 次に、出力にRFレベル計などをつなぎ、コイルのコア− を回して、出力が最大に成るように調整します。   

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  完成したVFO部ユニットを上から見ました。

 各部品の実装の様子は、写真を参考にして下さい。
 

  

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  VFO部の周波数ドリフトを測定しました。

  完成したVFO部の周波数ドリフト特性を、
  「EasyFCシステム」を使用して、測定しました。
  写真が、測定風景です。
  シ−ルドケ−スもなく、測定条件としては厳しい
  状況で行いました。

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  VFO部の周波数ドリフト特性のいちれいです。

  2時間にわたり測定した、ドリフト特性の一例です。
  測定状況や気温、気候などで測定結果は変わりま
  すが、おおよそこのような特性です。

  測定時の天気は、雨でした。気温は、時期としては
  めでした。

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