トランスバ−タ−部の製作                                    Back


「エア−・グ−ス15」の、トランスバ−タ−部の特徴。

  SSBジェネレ−タ−につないで、21MHz帯のトランシ−バ−を構成するトランスバ−タ−部には、次のような特徴が有ります。

  1)トランスバ−タ−部も、2SC1815を中心として、トランジスタ−で構成されています。
  2)受信機のプリアンプには、2SC1815のベ−ス接地、プッシュプルアンプを採用しました。またミキサ−には、同じ2SC1815
    を使用した、スイッチング型のミキサ−を使っています。これらの組み合わせにより、フロントエンドにトランジスタ−を使用して
    も実用的なトランシ−バ−に成っています。
  3)送信部のミキサ−には、2SC1815をダイオ−ド接続して、シングルバランスデ・ミキサ−を構成しています。
  4)同一基板上に、3−4W出力のパワ−アンプ、T型フィルタ−、LPFを実装しています。

では、順を追って製作過程を見て行きましょう。
 最後には、トランスバ−タ−基板の、受信/送信に分けた調整方法を紹介します。

ag15_tran_PCB.jpg (53348 バイト)

 
  端子付きハトメ、ジャンパ−線から始めます。

 まず始めに、端子付きハトメを、所定の場所に取り
 付けます。
 次に、ジャンパー線を配線します。写真では、0オーム
 抵抗器を使用しています。

   左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_RX01.jpg (82081 バイト)

 
  受信機のフロントエンド部から実装を始めます。

 部品の実装は、フロントエンド部から始めます。
 重要な訂正として、パタ−ンの接続が有ります。
  詳しい説明は−−−>ココをクリック。

 トリファイラ−巻きなどが有りますので、十分注意を
 しながらハンダ付けを進めて下さい。

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ag15_tran_RX_priamp.jpg (67335 バイト)

 
  プリアンプ部の拡大写真です。

 

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ag15_tran_RX_mix.jpg (98219 バイト)

 
   フロントエンドのミキサ−部、拡大写真です。

 ミキサ−出力のコイルT3に関して説明が有ります。
 拡大して読んで下さい。

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ag15_tran_TX01.jpg (60894 バイト)

 
   ●受信部の次は、送信部の実装です。

 写真は、RFアンプ、ミキサ−、バンドパスフィルタ−
 まで、部品を実装した様子です。

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ag15_tran_TX_bpf.jpg (44326 バイト)

 
   バンドパスフィルタ−部の拡大図です。

 BPF部の実装の様子を、拡大してみました。
 コンデンサ−は、並列でその値になれば良く
 12pFの場合10pF+2pF,6pF+6pFなどです。
 トロイダルコア−は、マジックハンダ、ホットボンド
 などで、基板に固定して下さい。

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ag15_tran_TX 2053.jpg (76275 バイト)

 
   ドライバ−段2SC2053の実装の様子。

  ここで使うコイルは、バイファイラ−巻きです。
  結線を間違えないように、注意して下さい。

     左の写真をクリックすると大きくなります。

 

ag15_tran_1971 01.jpg (35771 バイト)

 
 シリコングリ−スを使います。

  2SC1971を放熱器に取り付ける際、シリコン
  グリ−スを塗り、放熱性を高めます。
  グリ−スは、部品を扱っている販売店で入手でき
  ます。(サト−電気など)

   左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_1971 02.jpg (60911 バイト)

 
  ●2SC1971の基板への実装方法 その1

  2SC1971と放熱器は、写真のように基板へ
  実装します。その際、TRの後ろへシリコングリ−ス
  を塗ります。

    ●左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_1971 03.jpg (58393 バイト)

 
  ●2SC1971の基板への実装方法 その2

  2SC1971には、2SC1971のバイアス回路に
  入っているシリコンダイオ−ドを、写真のように
  取り付けます。(カップリングさせる)
  これは、バイアスを安定にするためです。

    ●左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_1971 04.jpg (53566 バイト)

 
  ●2SC1971の基板への実装方法 その3

  2SC1971に、カップリングさせたダイオ−ドと
  TRにシリコングリ−スを塗り、熱結合させます。

    ●左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_1971 janper.jpg (104765 バイト)

 
  ●2SC1971のアイドリング電流設定用端子。

  2SC1971のアイドリング電流設定時に使用する
  端子を、リ−ド線などの切れ端で作って起きます。
  電流設定後は、ジャンパ−線でつなぎます。

    ●左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_kansei01.jpg (87592 バイト)

 
 ●AG15 トランスバ−タ−基板完成  その1

  トランスバ−タ−基板に、すべての部品が乗り
  完成した様子です。
  2回路2接点のリレ−には、オムロン-G5Vではなく
  TAKAMIZAWA製 RY12W−Kを使用しています。

    ●左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_kansei02.jpg (134224 バイト)

 
 ●AG15 トランスバ−タ−基板完成  その2

  アンテナへつながる、ロ−パスフィルタ−に使用
  する、セラミックコンデンサ−には、耐圧の高い
  物を使用して下さい。(最大、5W程度の高周波
  がかかります。)

    ●左の写真をクリックすると大きくなります。

トランスバ−タ−部基板単体での調整は、アイドリング電流値設定のみです。
 その後の各部の調整は、全体をケ−スに入れた状態で行います。
 その際、ジェネレ−タ−部基板も、再調整が必要に成ります。

AG15の設計では、受信信号が最大に、送信信号が最大に成るように各部を調整すれば良いように
 成っています。ただし、使用したトタンジスタ−などのバラツキにより、全く同じに行かない場合も有ります。
 後ほど、良くあるトラブルや改造法などを、述べたいと思います。

ag15_tran_tyousei.jpg (110113 バイト)

 
   ●各調整箇所の確認。

 トタンスバ−タ−基板上で、調整する場所を記入して
 見ました。回路図と見比べて、各箇所がどのような
 働きをしているか、知っておくと良いでしょう。
 調整は、全体をケ−スに入れてから行います。

 必要な測定器:通過型または終端型パワ−計
          グリッドディップメ−タ−などの信号源

    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_tyousei-RX.jpg (87282 バイト)

 
   ●受信時の調整箇所と方法

 受信部を調整するには、21MHzの信号が必要と
 なります。アンテナをつないで実際のQSOを利用して
 も良いと思います。
 調整は、ジェネレ−タ−部も関わってきますので、両
 方の基板を調整して下さい。(ここをクリック

 基本的には、受信した信号が最大に成るように各部
 のコア−などを、調整します。

    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tran_tyousei-TX.jpg (95333 バイト)


 ●送信時の調整箇所途方法

 送信部の調整する際は、電源に12V2A程度の容量が
 必要です。また、アンテナ端子には、パワ−計をつない
 で下さい。
 PTT端子をGNDへつなぎますと、送信状態になります。
 送信モ−ドを「Tune」にします。この場合は、キャリア
 が送信されますので、パワ−計の値を見ながら、指定
 したコア−、トリマ−を回して、出力が最大に成るように
 調整します。
 モ−ドを「SSB」にした場合は、キャリアサプレッション
 の調整と、マイクゲインの調整が必要です。(クリック)
 マイクをつなぎ、SSB波が送信されることを確認して
 下さい。その際、他の受信機で、送信電波をモニタ−
 すると良いでしょう。(出力は4W程度が得られます)

   左の写真をクリックすると大きくなります。

AG15を調整する際使用した、ツ−ル類を紹介します。

RF_Level.jpg (85688 バイト)

 
   ●RFレベル計  その1

 大変簡単な測定器(?)ですが、高周波の有無や
 だいたいの大きさの比較などが出来て、大変重宝です。

    左の写真をクリックすると大きくなります。

RF_Level02.jpg (52062 バイト)

 
   ●RFレベル計  その2

 上記RFレベル計の、プロ−ブ部分の構造です。
 簡単な構造なので、一つ製作しておくと良いでしょう。

    左の写真をクリックすると大きくなります。

ag15_tyousei_tool.jpg (53609 バイト)

 
   ●調整に使用したツ−ル類

 終端型パワ−計は、送信機の調整時には大変重宝
 します。無い場合は、ダミ−ロ−ドと通過型パワ−計
 を使用して、調整して下さい。
 この他に、送信信号の質を見るために、受信機が
 有ると良いでしょう

    左の写真をクリックすると大きくなります。

 

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